「長すぎる」でおなじみの、このブログ。Disclaimerからややマニアックな話まで、『あの人の英語の、ホントのところ』がもっとおもしろくなる…かも?
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このブログに掲載しているテキストには、以下の3つの特徴があります。
①長い
②言語やコミュニケーションのネタになる
③質的データ風、コーチング仕立て
「長すぎて読みきれない」という声をたくさんいただきます。
ありがたいやら、心苦しいやらですが、あいにく、今後もテキストが短くなることはありません。
それは、このテキストが「文字起こし(transcripts)」だからです。
ポッドキャストは約45分間。
テキストは、音声を文字にしてお届けするためのものです。
画像や見出しを入れたり、表記を工夫したりしてはいますが、なにしろ「文字起こし」。
インタビューの雰囲気やゲストの個性をなるべくそのままに、加工を最小限に抑えているため、読み手フレンドリーじゃないのかもしれません。
とはいえ、公開している以上、なるべく多くの方に読んでいただきたい気持ちはあります。
「長いなぁ」と思いながら、我慢して読んでくださっている方、ありがとうございます。
どのゲストも、みなさん素晴らしいお話を惜しみなく提供してくださっていますから、きっと「がんばって読んだ甲斐があった」と感じていただけます。
でも、どうしても辛かったら、小分けにするなどしてくださいね。
もちろん、テキストをやめて、音声に切り替えていただいても。
文字に対する“筋力”や“耐性”のようなものは、人それぞれ。
それぞれの読み方で、それぞれに楽しんでくだされば幸いです。
一方、「一気に読んだ」「スクロールが止められなかった」「あっという間に読んじゃった」という声もたくさんいただいています。
丁寧に読んでくださって、ありがとうございます。
読んでいただけるのは、やっぱりうれしい。
どうぞごゆっくり、そしてたくさんのことをお持ち帰りください。
このインタビューを読んでもっとも印象に残るのは、ゲストの体験談でしょう。
確かに、さまざまなバックグラウンドを持つゲストのお話は色とりどりで興味深く、貴重な情報、刺激的なエピソード、ゲストの人となりなどから、勉強になることがいっぱい。
でも、『あの人の英語の、ホントのところ』のおもしろさは、それだけではありません。
このインタビューに登場するのは、ゲスト、インタビュアーとも、英語使用経験の長い日本語母語話者。
お互いに「英語が通じる」ということを知りながら、日本語で話しています。
そのちょっと特殊な言語使用の様子が、手軽に観察できるわけです。
英語を話す人の日本語には、英語の影響が現れることがあります。
わかりやすいのは、単語レベル(semantics)で現れた場合。
では、文法(syntax)や話の運び方(discourse)はどうでしょう? あいづちなど、コミュニケーション面では?
英語学習の参考になることがあるはずです。
英語教育に携わる方なら、つい気になってしまうところではないでしょうか。
もちろん音声でもわかりますが、テキストがあれば、よりはっきりと確認できます。
また、意外な観点として、「音声とテキストを併用して、日本語学習に」。
このインタビューは日本語ネイティブ同士のリアルな会話、ときには方言も飛び出します。
しかも話題は言語学習ですから、日本語学習者にとって身近で共感していただきやすい内容なんですよね。
実際に使っている方からこのアイディアを聞いたとき、「なるほど!」と感心するとともに、とてもうれしかったです。
言語・コミュニケーションの分野での活用方法は、他にもあるかもしれません。
良いアイディアを思いついたら、ぜひ教えてください。
企画、運営、編集をしている神谷えみは、アメリカで質的研究を学び、ヨーロッパでコーチングのトレーニングを受けました。
公開されている音声およびテキストは一般向けに編集してありますが、それでもインタビューには、データ収集やコーチングセッションを彷彿とさせる場面がちらほら。
ゲスト自身が対話の力を感じて、ハッとする瞬間も。
そんな通な楽しみ方も、ぜひどうぞ。